モバイルノートパソコン HP Spectre(スペクトル)x360実機レビュー

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2018.09.16更新

最近のモバイルノートパソコンは薄型・軽量・ハイスペックなモデルが多く、各社ともかなり力を入れて開発しています。

そんなモバイルノートパソコンの中からHPのSpectre(スペクトル)x360シリーズを購入してみたので、その実機レビューと今回この機種を購入するに至った経緯を紹介します。

モバイルノートパソコン選びの基本

モバイルノートパソコンは様々なモデルが各社から発売されているので、一つに絞り込むことが難しいカテゴリです。

今回はHP Spectre(スペクトル)を選ぶまでに検討したモバイルノートパソコンを選びのポイントを5つに分けて紹介します。

用途

まずはモバイルノートパソコンを何のために使うのかを明確にしましょう。例えば仕事で使うのであればその内容まではっきりさせます。

資料作り・デザイン制作・プログラミングなど、細分化された用途が決まればモバイルノートパソコンに必要なスペックを明確にすることができます。

今回はワード・エクセル・パワーポイントなどのオフィスソフトを使った資料作成や、コーディング・プログラミング系に最適なモバイルノートパソコンとしてHP Spectre x360を選びました。

クリエイティブの作成やゲーミングなど、他の用途に適した選び方はまた別の機会に紹介していきたいと思います。

基本性能(CPU・ストレージ・メモリ)

用途が決まったので資料作成やウェブサイトの更新などの作業に必要な基本性能を考えていきます。

まずはCPUです、今回の用途では負荷の低い処理を長時間続けるような使い方が中心となるため、Intel Core i5やCore i3を搭載したモバイルノートパソコンが最適です。

ハイスペックなIntel Core i7は写真や動画編集やデザイン制作など負荷の高い作業も快適にこなせるCPUですが、今回の用途にはオーバースペックで高価格帯のモデルになります。

次にハードディスクやSSDと呼ばれる記憶領域の「ストレージ」は128GBあれば十分ですが、写真や音楽などの容量の大きなデータを使うなら256GB以上あると安心です。
そしてメモリは動作が軽い・重いと感じる要となる部品です。インターネットを見るときにたくさんタブを開いたり、複数のソフトを同時に使用するときに活躍します。

安価なモバイルノートパソコンは4GBが一般的ですが、今回は最適なCPUを選び価格を抑えている分、作業効率を上げるために8GBを搭載したモデルを選択しました。

バッテリー

持ち歩いて使うモバイルノートパソコンにとってバッテリーは最も重要な部品です。いつでもどこでも使えるように長時間駆動モデルがおすすめです。

外出先の喫茶店などで作業することが多い人は10時間以上駆動するモデルや、充電を忘れたときにも安心の急速充電に対応したモデルが便利です。

さらに、バッテリーが切れてしまっても電源を確保しやすいUSB-Cなどの汎用的な電源ケーブルを採用しているモデルを選ぶと安心です。

重さ

本体が重く気楽に持ち歩くことができなければモバイルノートパソコンとして活用することも難しくなってしまいます。

1kgを切る超軽量と呼ばれるモバイルノートパソコンも数多く出ていますが、カバンなどに入れて持ち運ぶのであれば1.3kg程度までは許容範囲と言えます。

使いやすさ

キーボードを頻繁に使う場合は1つ1つのキーの間隔を示すキーピッチを重視しましょう、キーピッチが狭かったりキーそのものが小さいと作業効率が低下していまいます。

キーピッチの目安は19mmが一般的で、このサイズのキーボードを搭載したモバイルノートパソコンは本体サイズがある程度必要なので13インチ前後のモデルが最適です。

また、キーボードをあまり使わないときや、狭い空間で使うときには画面を反転させてタブレットPCのように使えるタイプを選ぶと活躍の場が広がります。

使いやすさを重視するなら、13インチ程度でコンバーチブルやデタッチャブルと呼ばれる2in1タイプを選ぶと様々なシーンでモバイルノートパソコンを活用することができます。

選び方をふまえて

モバイルノートパソコンの選び方の基準を紹介してきましたが、今回この条件をクリアしたモデルがHP Spectre x360でした。

ここから先はHP Spectreシリーズとはどんなモバイルノートパソコンなのか、そして実際に使用して分かったことを紹介していきます。

HP Spectre(スペクトル)シリーズとは

老舗PCメーカーのHP(ヒューレットパッカード)が製造・販売するSpectre(スペクトル)シリーズは、2012年に登場したUltraBook(ウルトラブック)「ENVY 14 Spectre」から始まるモバイルノートパソコンのシリーズ名です。

UltraBookとはCPUメーカーのIntelが提唱した、高品質・高性能なノートパソコンの総称で、HPはUltraBookのラインナップとしてENVY(エンヴィ)シリーズを投入。そこから派生したプレミアムモデルがSpectreシリーズと呼ばれています。

Spectre x360 実機レビュー

今回はこれまでに検討してきたモバイルノートパソコンとしての性能要件を満たすモデルとしてHP Spectre x360を購入しました。

Spectre x360のデザイン

Spectre x360でまず最初に目を惹くのはそのデザインです。アルミニウムを採用した薄型のボディは軽さと携帯性・堅牢性を両立する、機能美に優れたデザインです。

本体カラーはアッシュブラック、ナチュラルシルバー、ローズゴールドの3種類が用意されています。今回購入したアッシュブラックはSpectreシリーズのメインカラーで、ブラウン系のダークカラーに光沢のあるゴールドをあしらい、シックで落ち着いたデザインでありながら、プレミアムなモデルであることを主張しています。

最近はAppleのMacBookシリーズがモバイルノートパソコンをけん引していたこともあり、Apple製品を強く意識したデザインが多い中で、独自路線を行くHPのSpectreはプレミアムの名に相応しいモデルだと思います。

デザイン性を高く評価してきましたが、その美しいデザインのアルミニウムボディは、傷や凹みが発生しやすい素材です。また、ヒンジ部分はゴールドの鏡面加工が施されているため指紋が目立ちやすく実用面では少々気をつかう一面もあります。

モバイルノートパソコンとして持ち歩いて使う場合はとても気になるところですが、接触の多いボディの縁はヘアライン仕上げが採用され指紋や傷が目立ちにくいように配慮され、専用ケースも付属しているので大切に使っていればデメリットにはならないポイントです。

Spectre x360の基本スペック

Spectreは店頭モデルと公式サイトのネット販売モデルの2種類があり、店頭モデルはCPUにIntel Core i5を採用、ストレージは256GBのSSDでメモリは8GBを搭載しています。

CPUはIntel Core i5の第8世代で型番はi5-8250Uを採用、Core i5の中では低グレードの型番ですが、一世代前のCPUのミドルクラスに匹敵する処理能力を持ち、日常使いには十分なスペックを持ち合わせています。

型番の末尾に付いてるUは超低消費電力であることを示しています。他社ではYの付いた極低消費電力のCPUを採用していることもありますが、Yシリーズは元々Core iシリーズよりも処理能力の低いCore mシリーズと呼ばれるで展開していたCPUと同等のタイプです。

性能にこだわってモバイルノートパソコンを選ぶときにはCPU型番の末尾にUが付いているシリーズが賢い選択と言えます。

次にストレージですが、データの読み書きが高速なNVMe対応のPCIe接続という方式を採用しています。電源を入れると一瞬でログイン画面が表示され、すぐに作業を始められます。

起動時の待ち時間が当然だと思っている方もいると思いますが、スマートフォンのようにちょっとした空き時間にも使えると作業の効率も良くなり、起動以外にもソフトの起動やデータを開いたり保存がとても高速になるので快適です。

メモリは複数のドキュメントやソフトを同時に立ち上げても、快適に使用できる8GBを搭載しています。安価なモバイルノートパソコンではメモリを4GBに引き下げ値段を安くしているモデルもありますが、快適に使いたい場合は8GBのモデルが最適です。

メモリはパソコンを使用中に開いているすべてのデータを一時的にストックしている部品で、ブラウザのタブなどのバックグラウンドと呼ばれる見えないところで動いている処理はすべてメモリを消費しているので、容量は多めに確保しておきましょう。

360度回転するディスプレイ

Spectre x360 はディスプレイに360度回転するヒンジを搭載した、コンバーチブルタイプのモバイルノートパソコンです。

この機構により1台で4通りの使い方が可能で、通常のノートブックモードやモニターとして使えるテントモードやスタンドモード、折り返してタッチパネルで操作するタブレットモード、180度開いて複数人で画面を共有できるモードで使うことができます。

キーボードを使用する資料作成やプログラミングだけを行う場合はノートブックモードが最適ですが、作成したものを周りに共有するときにはディスプレイに集中できる、テントモードやタブレットモードが活躍します。

さらに、別売りのタッチパネルに対応したペンによる操作にも対応しているので、タブレットモードに切り替えて、資料のチェックやイラストなどを作成することも可能です。

また、プライバシーモード装備されているので横からの覗き見を防ぐことができます。購入前、この機能を削って予算を抑えようとも検討しましたが、カフェなどで実際に使ってみると、周りの目を気にせず作業に集中できるのでとても快適です。

評価の分かれるキーボードをあえて高く評価したい

Spectreは「home」「page up」「page down」「end」キーを備えているので、少し特殊なキーレイアウトになっています。

右端にレイアウトされているのでバックスペースキーと間違いやすかったりもしますが、長文のテキストデータを作成する場合には利便性が高く作業効率が上がります。

例えば「home」や「end」キーを使うと行の先頭や末尾に一発でカーソルを移動したり、「page up」や「page down」キーを使うとウェブサイトを見ている時に1画面分を一気にスクロールしたりできます。

決して使用頻度の高いキーではありませんが、使いこなすと様々な作業の効率を格段に引き上げるためには必要な機能です。

15インチクラスのノートパソコンやデスクトップパソコンには標準的に搭載されているキーを、モバイルノートパソコンとして実装している点は評価できるポイントといえます。

必要最低限でも充実のインターフェース

USB-C端子が1つしかないMacBookなどがその代表例ですが、薄型ボディを採用している機種はどうしても外部インターフェースが貧弱になりがちです。

Spectre x360ではUSB-C端子2つとUSB A端子を1つ、さらにイヤホンジャックとmicro SDカードスロットと指紋認証機能を搭載しています。

余分な端子は排除しつつ最低限の外部機器を使える設計なので、外出先はもちろん、自宅やオフィスでも不自由することなく使うことができます。

バッテリーは驚異的な公称16時間45分駆動

モバイルノートパソコンに求められる重要なバッテリー性能はSpectreの中でも特に高く、16時間45分の駆動を公称しています。

さらに急速充電にも対応しているので、余程電源にシビアな環境にいない限りはいつでも使えます。

特に最近はGoogle Driveなどのクラウド環境を使用する機会も多くなり、常にインターネットに接続して使うような場面も増えてきています。

インターネット接続はバッテリーの消耗が早くなる原因にもなりますが、大容量のバッテリーを備えているおかげで安心して使うことができます。

Spectre x360 はコスパの高いガジェット

今回購入した「HP Spectre x360」は、モバイルノートパソコンとして必要な機能を網羅しつつ、高いデザイン性を両立したモデルです。

モバイルノートパソコンは安価なものから超高性能なモデルまでさまざまですが、今回のように必要なスペックを用途から洗い出すことで、できる限り低予算でかつ必要なスペックを満たした究極の1台を見つけることができます。
これは全てのパソコン選びに共通して使えるポイントなので、ぜひ活用してみてください。

Writer & Photo : Alpha

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