GPD Pocket 徹底レビュー、使って分かった5つのこと

PC

2018.4.5更新

かつてウルトラモバイルパソコン(UMPC)やネットブックというガジェットが流行ったことがありました。
Windows XPやVistaの時代に流行ったこのジャンルは、あまりイメージが良くありません。

持ち歩いてネットに接続できる端末がPocket Wi-Fiの流行とともに盛り上がり、実際手にしてみるとそのスペックの低さに絶望したものです。

昔話はこの辺にして早速本題に移りたいと思います。

私が購入を決めたガジェットは「GPD Pocket」というUMPC。

7インチでちょっと洒落たアルミのボディ、そのミニマルな外見はガジェット好きの心を掴むデザインです。

正直、一目惚れに近い購入動機ですが、スペックはしっかりチェック。
コレクションとしてではなく、実用的な真のガジェットを使いたいというコンセプトは崩さないように、慎重にその価値を検討して購入に至りました。

今回はそんなGPD Pocketを実際に使ってみてどうだったのか徹底レビューしていきます。

GPD Pocketとは

GPD Pocketはクラウドファンディングで登場したUMPCです。
GPD WINというゲームパッドを搭載したモバイルゲーミングPCをベースに、本格的なキーボードやポインティングデバイスを搭載し、ビジネスユースにも使える仕様で製品化されました。

魅力的なデザインと使い勝手

外観はアルミニウム合金で、これはAppleの製品に採用されているモノコックボディと同様の削り出しによる成形です。よくある押出成形アルミの安っぽいボディとは違い、とても質感の高い仕上がりになっています。

天蓋を開くとそこには7インチのIPS液晶ディスプレイ、これはタブレット向けに生産されているパネルを採用しているのでタッチにも対応しています。
解像度は1920×1200(WUXGA)で小さいながらも一度に表示できる情報量の多さが魅力です。

目線を下に移すとそこには重厚な印象のキーボードがボディの隅々まで敷き詰められています。深めのストロークを確保したUS配列キーボードは打鍵感が気持ち良く、慣れてくればブラインドタッチでも自然にタイピングできるほどの仕上がりになっています。

ポインティングデバイスはモバイルPCファンにはたまらないトラックポイント、クリックはスペースキーの下にある二つのキーで行います。
個人的にはここが気になるところで、クリックしようとしたらスペースキーだったというミスをしばしば発生させてしまいます。

見た目は美しい削り出しアルミニウム合金で高解像度なタッチパネル液晶を搭載し、敷き詰められたキーボードとトラックポイントでUMPCとしてのデザイン、使い勝手は十分に満たしています。

マシンスペック

CPUは4コア4スレッドで1.6GHzのAtom x7-Z8750を採用、このCPUにより設計に制約もあったようですが、開発側の努力の甲斐もあり実用域までカスタマイズしたものが実装されています。

GPD Pocketを購入する決め手にもなったメモリは、贅沢に8GB搭載。
最近はCPUの進化も安定し、一発の処理能力よりも、大量のデータをストックしておくメモリ容量が快適さを左右するようになってきました。
UMPCながら8GBもメモリを搭載してきたことは、GPD Pocketのスペックの中で最も評価できるポイントです。

さらにストレージは128GBと大容量。
クラウドストレージサービスが充実してきているため、コスト的にストレージを32GBしか積まないようなモバイルノートも多いですが、やっぱり本体ストレージ128GBは安心感が違います。

GPD Pocketはビジネスユースを意識した作りになっていることもあり、インターフェースも充実しています。
このサイズ感でUSBポート3.0対応のType AとType Cを搭載、充電はType Cを使用するので今後周りのデバイスとの使い回しもしやすい仕様です。
さらに、Micro HDMIで外部モニターやプロジェクターへの出力にも対応しているので、デスクワークやプレゼンでも幅広く活躍できます。

無線接続もWi-FiとBluetoothに対応しているので、ノートパソコンとして必要なものは全て搭載しています。

GPD Pocketを使って分かった5つの事

GPD Pocketを実際に使ってみて、良かったところや物足りないところを、個人的な要望も含めて紹介していきます。

ちょっと重いけど、納得のデザイン

何度もそして何度でも言いますが、アルミニウム合金の削り出しボディは本当に上質で洗練されています。
しかし、ボディは肉厚でAppleのモノコックほど繊細で美しいものではありません。
さらに、重さも約500gで9.7インチのiPadよりも重いですが、重厚感のある作りはカバンの中に放り込んで持ち歩いたり、タイピング時に本体が安定するので、悪いことだけではありません。

UMPCとしては頑張っているマシンパワー

やっぱりAtom。
期待を裏切らない程度ですが、エクセルの計算処理など、CPUを使う場面では処理能力には心細さを感じます。
しかし、GPD Pocketはシンプルな作業が中心となるUMPCです。
ライティングやコーディング、ウェブブラウジングであれば、処理落ちを感じることなく快適に使うことができます。

UMPCをさらに進化させた操作性

昔のUMPCはとにかく操作が大変で、小さなトラックパッドやトラックポイントで、ちまちまと操作をするだけで肩が凝りそうなほどでした。
しかし、Windows10とタッチパネルの組み合わせはWindows XPやVistaよりも使い勝手が良くなっているので、特にスクロール操作を多用するウェブブラウジングはスマホライクで快適な操作が可能です。
キーボードもゆとりのあるキーピッチで使い勝手が重視されています。
US配列と一部のキーは小型化されているので、違和感のある時もありますが、慣れてくればブラインドタッチもできるくらい快適です。

排熱は次世代機に期待

Atom x7-Z8750はSurface 3にも搭載されていたCPUですが、実は採用実績のあまりないCPUです。
GPD Pocketの前に登場したGPD WINでも、ファンレス設計が頓挫したなど、熱効率はあまり良くないようです。
バッテリー充電時にもファンが回る仕様になっているので、少し気になりますがここは次世代機での改良に期待したいところです。

UMPC最高という話

なんといっても、やっぱりUMPCはいつでもどこでも使えるというのが本当に便利です。
この記事もGPD Pocketを使用して書いていますが、通勤電車の中やカフェなど、狭いところでもサッと取り出して作業をする時に本領を発揮します。
なんでも出来るわけではないですが、持ち歩いてなにか作業をするということに特化した、UMPCならではの使い方をするには、本当に十分すぎるくらいの性能を持っています。

結論、GPD Pocketは買いなのか

長々と書いてきましたが、GPD Pocketは買いなガジェットです。
当初はクラウドファンディングでのルートしか販路がありませんでしたが、現在では大手ネットショップでも取り扱いが始まっているので、比較的簡単に入手することもできます。

GPD Pocket第2世代の開発も始まり、薄型化やキーボードの改良が予定されているようですが、表立った販路に登場するまではまだ時間がかかりそうです。

GPD Pocketは高次元でバランスの取れたUMPCです。
ガジェット好きな方はぜひ手を出して欲しいと思います。

Writer & Photo : Alpha

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